「情報教育」=「コンピュータを使う」「コンピュータの使い方を学ぶ」と考えてしまうことがありますが、それは違います。 「情報教育」の目標は、自らの問題解決のために情報を活用することと、そのために情報手段を適切に活用できる力を育成することです。したがって、コンピュータを使っていても、そのような能力が身につかなければ、「情報教育」にはなっていないのです。 逆に、コンピュータを活用する場面で、どのように情報を編集すれば相手に伝わりやすいか、どんな方法で調べればうまくいくかなどの学習課題を児童生徒に意識させることができれば、それは「情報教育」であると言えます。
「コンピュータを使う」ことはあくまでも手段です。手段が、そのまま目標であるというのは、大きな誤解です。 特に学年の低い段階では、コンピュータを使うことより、情報を手作業で収集したり、まとめたり、表現したりといった活動の経験が必要になります。そのような経験を十分しているからこそ、コンピュータの便利さや弱点にも気づき、まさに情報や情報手段を活用できる能力が身につくようになります。子ども達に早くからコンピュータに触れさせると思いのほか簡単に操作できるようになるでしょう。しかし、情報教育ねらいにとって障害になる場合もあります。しかし、だからといって、いつまでも「コンピュータを使う必要がない」といっているのではありません。教育である限り、適切な段階で計画的な出会いが必要なのです。 情報化社会において,問題解決を行うときに、コンピュータやインターネットの活用は不可欠です。どの段階で道具としてのコンピュータを利用させるか、情報手段の利便さを際立たせるような学習活動を教師が仕組むことが大切です。
「情報教育」の視点から見れば、ホームページで情報を集めるという活動だけではなく、そこでどのような思考が起こっているかを考えることがポイントになります。単にホームページを眺めることや、ホームページから転記するだけでは、操作演習にすぎないからです。
例えば、1)情報を集める活動の前に、何のために情報を集めるのかという課題意識を持たせることが大切です。今日は何を調べたいのかを明確にさせてから、活動に取り組ませることです。 次に、2)そのためにどのような方法をとるのかを考えさせます。この場合、ホームページから情報を集めるという方法ではない方が望ましい選択という場合もあります。 また、3)集まった情報を、自分の目的意識に照らしあわせて、内容を吟味させる必要があります。つまり情報収集の後、学習活動の中で学習者が振り返りを行えるように時間をとります。 もちろん、学習課題を明確にできない段階で漠然とホームページを見る活動から徐々に問題意識が芽生えてくることはあり得ます。そういう場合は、子どもの意識がどう高まっていくかをそばで教師がきちんと見据えてあげることが大切です。