「総合的な学習の時間」では、何をすればいいのですか。
新しい学習指導要領の総則には、つぎのような形で「総合的な学習の時間」の学習活動が述べられています。
---
各学校においては、2に示すねらいを踏まえ、例えば国際理解、情報、環境、福祉・健康などの横断的・総合的な課題、児童(中学校では生徒)の興味・関心に基づく課題、地域や学校の特色に応じた課題などについて、学校の実態に応じた学習活動を行うものとする。
---
このことからわかるように、「総合的な学習の時間」の学習活動は、基本的には学校の実態に応じて、学校が決定していくことになります。ただし、「総合的な学習の時間」のねらいをきちんと踏まえることは忘れてはいけないことがわかります。また、わざわざ「国際理解・外国語、情報、環境、福祉・健康など」と例示されていることの意味にも気を配る必要があるでしょう。
グローバルな視点と異文化への理解、外国語によるコミュニケーション能力、情報活用能力、自然や環境への配慮、社会への積極的な参加など、21世紀を生き抜く問題解決の総合的な実践力を、小中高を通 じて育成しようとしているわけです。
コンピュータを使って授業をすれば、「情報教育」の授業になりますか。

「情報教育」=「コンピュータを使う」「コンピュータの使い方を学ぶ」と考えてしまうことがありますが、それは違います。
「情報教育」の目標は、自らの問題解決のために情報を活用することと、そのために情報手段を適切に活用できる力を育成することです。したがって、コンピュータを使っていても、そのような能力が身につかなければ、「情報教育」にはなっていないのです。 逆に、コンピュータを活用する場面で、どのように情報を編集すれば相手に伝わりやすいか、どんな方法で調べればうまくいくかなどの学習課題を児童生徒に意識させることができれば、それは「情報教育」であると言えます。

「コンピュータを使う」ことはあくまでも手段です。手段が、そのまま目標であるというのは、大きな誤解です。
特に学年の低い段階では、コンピュータを使うことより、情報を手作業で収集したり、まとめたり、表現したりといった活動の経験が必要になります。そのような経験を十分しているからこそ、コンピュータの便利さや弱点にも気づき、まさに情報や情報手段を活用できる能力が身につくようになります。子ども達に早くからコンピュータに触れさせると思いのほか簡単に操作できるようになるでしょう。しかし、情報教育ねらいにとって障害になる場合もあります。しかし、だからといって、いつまでも「コンピュータを使う必要がない」といっているのではありません。教育である限り、適切な段階で計画的な出会いが必要なのです。 情報化社会において,問題解決を行うときに、コンピュータやインターネットの活用は不可欠です。どの段階で道具としてのコンピュータを利用させるか、情報手段の利便さを際立たせるような学習活動を教師が仕組むことが大切です。

「情報教育」は、学校のどの時間でやったらいいのですか。
「情報教育」の目標から考えれば、学校教育におけるほとんどすべての時間において、「情報教育」は実施可能であることがわかります。各教科等の問題解決の段階で、児童生徒が情報を扱ったり、情報手段を利用したりすることは数多くあり、これがそのまま「情報教育」に直結していきます。
しかし、各教科等では時数も限られ、学習内容も明確に規定されています。一方、「総合的な学習の時間」は、児童生徒がそれぞれのテーマに応じて問題解決に取り組む時間ですから、むしろ「総合的な学習の時間」の学習活動の中で「情報教育」は行いやすいということがわかるでしょう。