【開発中のシステム】
●e-testingの方式と評価問題の開発
地区別の班に構成された作題部会・普及部会のメンバーは、それぞれの班ごとに、班長を中心にe-testingの方式や意義の理解、作題と検討を行った。問題の開発は、開発するe-testinghシステムの方式が、以下のような特徴を有していることを確認の上、進められた。
1)e-testingの方式
・問題は画面で提示
問題文提示、選択肢、画像、ソフト表示枠で画面が構成される
・答えは 選択肢の選択 または 表や絵の完成させる
写真、映像、描画などが可能
・回答時間を限定(180秒など)
・採点は自動採点、部分点も可能
2)試験中に出来ること
a.写真、映像、アニメによる問題提示
b.写真、映像、アニメに対する回答に選択
c.ドロー系ソフトのオブジェクトの再構成
※複写、拡大、縮小、再配置
d.表計算ソフトによる計算、グラフ表示
e.限定された範囲での百科事典の内容検索
3)出来ない(やらない)こと
・音声による提示(試験中にヘッドホーンが必要)
・一般のWeb検索(情報が多すぎて試験にならない)
・創作的な活動(時間不足、機械採点困難)
各班は、8~20名程度の協力者をつのって数回にわたって合宿を含む作題・検討会を実施し、具体的な問題の検討・作題作業をおこなった。この結果、情報活用のみならず教科の学力や思考力も調べることが出来ることが提案され、今年度は、いろいろなタイプの問題作りを各班の活動として展開することになった。また、作成された問題を整理するにあたって、以下のようなカテゴリーを整理し、それぞれの問題に付加することにした。
A)メディア・ツールの役割
| B)評価する学力
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・問題の提示に利用 ・回答の選択肢に利用 ・問題解決の道具として利用 ・理解や操作能力を問う | ・教科の学力(知識理解・技能技術) ・機器の操作能力 ・問題解決・情報活用能力
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●開発した評価問題
4つの班で開発された実用的な問題やアイデアは100問以上となった。これらの問題を原案あるいは参考にして、2月末からの実践協力校における本試験の作題を11問選定し、平成19年度のe-testingが実施できるようにした。開発された約100問については(本試験実施期間終了後の3月下旬に)、カテゴリー別にWebで閲覧できるようにするとともに、印刷物として公開する準備している。
●支援ツール群と問題提示システムの開発
作題のアイデアと企画と並行して、
試験問題提示システムと
支援ツールの開発を設計し開発した。
今年度、開発された
支援ツールは以下の通りである。
1)描画ツール
提示としては、複数枚のスライドを提示でき、試験時間中に各ページの編集、順番の並べ替えなどが可能である。また、自動採点の関係で、利用できる機能を試験の問題に関連して厳しく制限でき、登場するオブジェクトは、試験開始時に全て配置されている(試験中にオブジェクトを新規作成できない)ようになっている。
2)表計算ツール
マイクロソフトのエクセル(Excel)のような機能を持ったソフト。ただし、表示できるグラフの種類、利用できる関数は作題の範囲(総和、平均、三角関数など限られた関数)に限定されている。並べ替えや式の入力、コピーなどは可能であり、操作結果とどの命令をどのように利用したかは、履歴としてXMLで記録され分析の対象となる。
上記2つのツールは、スズキ教育ソフトの協力を受け、ハイパーキューブの基本ソフトをもとにしたものであるが、操作性が他の関連ソフトと著しく異なるものは、より汎用な方法に変更している。
【描画ツール】

【表計算ツール】
3)電子百科辞典へのアクセスツール
問題を提示してから、Webや辞典などを検索利用できるようなテストを実施することは、検索能力や読解力の能力を測るのに必要である。しかし、今回の協力校の環境では、試験中にWebにアクセスさせる環境がまだ整っていないことと、開いた系ではどのような情報で判断したのかを自動採点することは困難であることなどから、特定の情報源にアクセスさせることとした。そこで、その対象として、教育現場でよく利用されている「ポプラディア」の協力を得て利用させてもらうこととし、そのための検索ソフトを開発した。今年度はネットワークを利用しないバージョンで試行することになったので、「ポプラディア」から約100項目のデータをテキスト情報として提供を受け、社会科の調べ学習としての問題を3問採用している。
このほか、実際に試験を実施するための
試験問題提示システムや、
自動採点システムなどの実用化ソフトも開発している。
【評価テスト画面】